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2005年3月 Archive

[コンピュータ]RealPlayerに脆弱性〜攻撃コードも確認、最新版の適用呼びかけ=INTERNET Watch

RealPlayerに脆弱性〜攻撃コードも確認、最新版の適用呼びかけ=INTERNET Watch


ということなので、インストールしている方はアップデートした方がいいみたいです。私は10.5にしてなかったので、インストールをしなおすような感じになりました。
【ツール】→【環境設定】→【オートアップデート】などから、アップデートできます。
RealPlayerに関しては、インストール時に色々設定をいじった方がRealPlayerの不審な挙動を抑えられます。まだ、10.5にしてない人は設定はそのまま残るものの、インストールのしなおしみたいになります。あとインストールしてデフォルト設定のままな方も、【アダルトサイト被害対策の部屋】さんの【RealPlayerはスパイウェア?】の設定の仕方のままに設定することをお勧めします。
あと、最近PCの調子が悪い、インターネット中に勝手にポップアップ・ウインドウが出るなど、そういったことに身の覚えがある方は、こちらのトピックスなどをみるといいと思います。かなりわかりやすく色々なスパイウェア関係の対処法が書かれています。

空白の理由 第三回

3−A

「始めよう」
 口の端をきゅっと締めて、美雪は言った。それを合図に、僕達はどちらともなく目を瞑り、記憶を探り始めた。僕達に関する『幸福』の記憶を探り始めた。

 押し寄せるような『幸福』の記憶。幼少期から現在まで、それらは無数に存在したが、しかし強く意識に刷り込まれているのは、やはり美雪との思い出であった。比較的最近の記憶だからかもしれないが、それだけではないことも僕は知っている。今となっては空気のように自然な存在だが、だからこそ空気にように不可欠の存在となっているのだ。自然と美雪との思い出が再生されていく。時には映画のように滑らかに、時には写真のように断片的に。しかし不思議なことに音声だけは、美雪の声だけは鮮明だった。意味は既に失われている。ただ音階として、僕の記憶に残っていた。
 ゆっくりと時間が巻き戻される。美雪の声は最早BGMとなり、まるで自分の成長記録を逆再生しているようだった。ひと月前、半年前、一年前。まだ時間は戻り続ける。そして、一番古く、一番鮮明な美雪を見つけた。

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空白の理由 第二回

2‐E

「何だか、切ない...。」
 そう言葉を発する事がやっとだった。今の私の心はそう表現するしかなかったのだ。雄介の提案に沿って、ただ『幸せ』について考えていただけなのに、何故か心は力を失い、悲しく、やり切れない気持ちで一杯になってしまって、そこから一歩も進めなくなってしまった。どうして『幸せ』を思い描いただけで、こんなにも悲しくなってしまったのか?私は自分の心が分からなくなっていた。正直、動揺していたと思う。
 そんな私の心の揺らぎを受けて、雄介は私の肩に手を置いて、ゆっくりと首を振った。私は頷き、気を落ち着ける為に目の前の紅茶に手を伸ばした。雄介の手が離れる。少し震えているようだった。紅茶を一口飲むと、花にも似た香りが私の鼻と喉をくすぐる。不思議なもので、それだけで幾らか心が落ち着き、涙も止まりつつあった。
 それを見届けて、雄介が少し安心した様子で口を開いた。

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空白の理由 第一回

1‐A

 僕が言葉を接ごうと口を開いたその時、目の前に奇妙な空白が現れた。
「.........。」
 僕と美雪は自然と顔を見合わせる。美雪は目を丸くしていた。きっと僕も相当間抜けな顔をしていたに違いない。しかし僕は互いの表情よりも、この目の前の妙な空白に気を取られていた。妙に白けた、止まった空気がそこにはあった。
「あれ...?」
 

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